“カオナシ”は哀しい
映画《千と千尋の神隠し》がテレビでも公開された。わたしとして
は珍しくこの作品は3回も鑑賞した。
アニメとはいえ、この世とあの世のすき間にあるような、異世界の
描写がじつに見事である。登場するキャラクターはどれも個性的な
お化けたち。強欲な“湯婆婆”や公害でドロドロになった“川の神”
そのほか奇妙な神様たちが画面いっぱいに活躍する。
これらのお化けたちは、それぞれが妙に現代の日本人の性格と似か
よっているな、と思う。たとえばのっぺりした能面をかぶったよう
な“カオナシ”君・・。彼(または彼女?)は、他人とのコミュニ
ケーションをするのがきわめて苦手だ。まるでかたわの幼児のよう
な哀しい存在だ。
先にネットの内蔵する“匿名社会”のことに触れたが、安易なハン
ドルネームに隠れて掲示板に出没する荒らしなどは、この“カオナシ”
君の同類。自己喪失に落ち込みそうな若者たちは、ぜひこの映画から
なにかを学んで欲しい。
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コメント
あの・・・言わないでおこうかと思ったんですが・・・ やはり気になって・・・
あの、先生が書いていらっしゃる文章なんですが・・・
「かたわ」って、差別用語ですよ。
「かたわの幼児」って、明らかに、自閉症や知的障害、また手足の不自由な子供を侮蔑していませんか?
「哀しい存在」って、侮辱ですよね。
知的障害の子供たちは、決して哀しい存在ではありません。
ごく普通の人と同様に、いえ、健常な青少年以上に前向きに生きています。むしろ天使のような存在です。
彼らが人として他人より劣るものなんて、何もありません。少し、うまく動かない神経や細胞があるだけです。でもそれは、本人に責任があるわけではありません。
障害者団体から、クレームがつきませんように・・・お祈りいたします。
投稿 sakuya | 2007.02.28 04:19
初めてコメントします。お気を悪くされたら、すみません。
私は、カオナシは、いとおしいです。
小さくなって膝を抱えて、上目遣いで見上げている「心」を感じます。「ズル」ではなく、それが彼の「セイイッパイ」。
そう思うと、涙があふれるほど、愛おしく感じます。
人それぞれ、感性って、違うのですね・・・。面白いです。
投稿 sakuya | 2007.02.28 04:07