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2005.07.21

タンポポ嬢の奇跡

先日、東京都M市の街路を歩いていたときの出来事である。
ふと空を見上げると、数メートル先の上空をふわふわと白いものが
浮遊しているのが見えた。どうやらタンポポのわた毛のようだ。スタイ
ルが魅力的だったのでたぶん女性なんだろう。
“でもさ、こんなコンクリリートだらけの車道に降りて来るなんて・・
”と、わたしは思わず彼女を憐れみたくなった。

だが何といういうことであろう。
はじめわたしは気づかなかったのだが、車道と歩道のほんのせまい
空間に、文庫本ほどの面積の土が露出している場所があった。そこ
には先住民として、数センチほどのぺんぺん草が生えていた。風に
揺られ上空にいた彼女は、その場所に向かって、斜めにすうっと
急降下してきた。そして5秒後にわた毛嬢は、ぺんぺん草くんのとな
りに軟着陸を果たしたのである。

あの日からわたしは、 タンポポのわた毛には眼がある・・・・ことを
信じるようになった。

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2005.07.16

今日からはじめる

よちよちと作詞や作曲をはじめたのが15才の時だったから、かれこれ55年間も歌というものを創りつづけてきたことになる。われながらずいぶん書いたものだとは思う。なにしろプロとしての営業活動をしたわけではないから、それらのほとんどが未発表の作品だ。

現在のウエブサイトのように、万人が自分の作品を公表(それも無料で!)できる場など決して存在しなかった。作詞の好きな人たちは、なけなしの財布をはたいて同人誌に投稿するのが精一杯だった。それだけにたまに懸賞などに入賞し、賞金をもらったりするとめちゃくちゃ嬉しかった。そのときだけは自分も才能ある作家になったような気分にひたれた。

そんな想いが胸に貯まって、何とかして詞を書きたい人たちがもっと容易に作品発表出来る場が作れないものだろうかと考えてきた。そこへ出てきたのがインターネットだ。あれやこれや試行錯誤して、8年前に掲示板を応用した作詞投稿欄を国内ではじめて開設してみた。熱心な読者のおかげで 、この“作詞どっとこむ” も100万を超えるウエブサイトに成長した。じつに有り難いことではある。

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