5行詞の抒情
またひとり昭和を代表する作詞家が亡くなった。
去る14日、83才で逝去された伊吹とおる氏である。ある程度年齢の
方ならご存知と思う。春日八郎さんの《 ごめんヨかんべんナ 》や三橋
美智也さんの《 東京見物 》を手がけた作詞家だ。
今から四十年近い昔、藤田まさと先生による定型詩講義の会場でご挨拶
したていどの筆者だが、伊吹作品の抒情性にはいつもこころ惹かれてい
た。たとえば上記の二つのヒット曲は、ともに昭和32年(1957年)の
作品だが、5行構成のそれも短いフレーズの書き方の中に、見事に主人
公をとりまく人間関係ややさしい気持ちが描かれている。
乱世がらみで薄っぺらな歌謡曲がおおい昨今、こういった暖かい雰囲気
をもった作詞をする人たちがまた現れないものか・・
伊吹とおる先生のご冥福をこころからお祈りいたします。 By Td
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