2009.07.07

七夕とひとつの歌

今日は七夕。伝説によれば、ミスター牽牛とミス織女が、天の川の
ほとりでひと夜の逢瀬を楽しむという。なにしろ、天帝により一年
に一度しか逢うことを赦されぬという、宿命的な恋である。ケータ
イで連絡して即デート合体する、その辺の軽い出逢いとはちがう。

そんな夢にあこがれて、わたしは15歳の頃、「銀河は流れて」と
いうタイトルのフォークソングの作詞作曲をしたことがある。
このブログのタイトルにもした、いわば青春の原点である。

《 あおい銀河は流れて・・♪ わかいぼくらは夢を見る・・♪ 》
そんな歌を創ってから、なんともう60年に近い年月が過ぎてしまっ
たが、まだメロディはこころの中に流れ続け鳴ってくれている。
遙かなる天空の彼方天の川では、ふたつのわかい星が、妖しくも
美しい光を放っているよなあ。

Tanabata_3

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2009.06.26

頑張れ、大塚さん!

わたしの家(神奈川県小田原市)の近くで、郷土の誇る教育家
二 宮金次郎をテーマとした歌、《噫々(ああ)二宮金次郎》を聴
いた。

故三波春夫さんの作詞作曲したこの歌を、いま熱心に歌い継い
でいるのは、神奈川県寒川市在住の歌手[大塚文彦]さんだ。
民謡大家の大塚文夫先生のトップ門下生だけあって、なんとも
素晴らしい声量! 
姿形も往年の三波春夫さんを彷彿とさせるようで、《俵星玄蕃》
などの名曲を披露されるに及んで、わたしの胸はさらに熱く
なったことだった・・

精神状態の不安な人々が著しく増えた平成のこの時代、歌の
世界にも、たまにはこうした気高い内容の歌がもっと生まれて
きてもいいと思うがなあ・・
Ootsuka_fumihiko_2

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2009.06.06

さらばわが師・・

石本美由起先生が亡くなられたニュースが流れて十日の日が経つ。
新聞やテレビで、多くの人々が追悼の言葉を述べられているのを、
心ふるわせながらわたしも見聞きしていた。石本先生はわたしが
もっとも尊敬してやまぬ偉大な先輩作詞家のひとりである。

若いときから昭和の歌謡曲に関心があったわたしは、先生の書か
れた数々の名曲に触れてきた。ある時、六本木の作詞教室で初め
て先生にお目にかかり、そのお人柄と作品群にますます傾倒する
ようになった。

今わたしは思う。亡くなった作家に対する追悼の気持ちをあらわす
最善の方法とは、その作家がこの世に残したものを読むことだと。
この数日、わたしは人前やひとりカラオケで、石本美由起作詞になる
“憧れのハワイ航路”“悲しい酒”“長良川艶歌”“矢切の渡し”
“なあ・・・友よ”などを歌いまくっている。
果たしてこの声は天国に届くのだろうか・・・。

Ishimoto_s_3

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2009.05.11

音楽に生き、音楽と逝く天才

本日、また大好きな作曲家の先生がひとり亡くなられた。三木たかしさん、え? 64歳の若さでと絶句・・

石川さゆり、テレサ・テン、坂本冬美さんらのヒット曲を数多く生み出した天才的ともいえそうな魅惑的なメロディを紡ぎ出す方だった。わたしなども「津軽海峡・冬景色」などにみられるあの三連音符の使い方をずいぶん真似して曲作りしたものでした。

たまたま今日、5月11日はわたしの74才の誕生日です。ひとり「時の流れに身をまかせ」つつビールを飲んでいたときに、この哀しいニュースが飛び込んできたのでした。

ああ、こころから三木先生のご冥福をいのります。

Miki

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2009.04.27

松井先生の遺影に献花の列

Matui_3

4月26日、文京区で行われた“松井先生にお逢いする会”に参列した。晩年は氷川きよしの「白雲の城」など格調高い作品も数々書かれた先生である。
居並ぶ音楽業界の錚々たる顔ぶれを拝見し、改めてその生涯を通しての偉大な業績に頭がさがった。永年にわたって、詩を書きつづけるということは、まさに個性あるひとつの人生を描ききるということなんだろうと思う・・・

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2009.02.21

さようなら 松井由利夫先生

作詞家の松井由利夫先生が、2/19、84才で死去された。
氷川きよし《箱根八里の半次郎》松山恵子《だから云ったじゃない
の》中村美律子《だんじり》神野美伽《男夢まつり》などのほかに
数々のヒット作品がある。

先生は生前から、“派手な葬式などはやらない”と飾らずに宣言され
ていた方で、じつに気骨のある名人作家であったと思う。
先年、作詞家協会の会合が熱海で開かれたとき、たまたま宴席で
松井先生の隣にわたしが座ることになり、いろいろお話をする
チャンスがあった。先生のひと言ひと言の中には、ふかい蘊蓄と
ユーモアがあり、じつに楽しい思い出をプレゼントしてくださった。

後日、有志の方々の手でお別れ会が開かれるということなので、
ぜひもう一度、先生の遺影の前に起ちたい。私淑してきた後輩の
ひとりとして格調あるあの作詞スタイルをあらためて勉強したい。
こころから、松井先生のご冥福をお祈りします。
Matui_2

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2009.01.14

ひっそりとがんばる老後

社会は今、100年に一度の大変動の時期を迎えつつある、と
いう。政治、経済、文化、宗教・・あらゆる分野でそうした地
球規模の変化が起きているのであろう。
こんな時代を背景に、最近、心身を蝕まれ、無意識の反応のう
ちにさまざまなストレスを抱え込んでいる人が急増している。
それらが原因で、事件が起き、鬱病になる人も多いらしい。

“肩の力をぬいて、もっとリラックスしようよ・・・”
“がんばりすぎはやめて、スローライフを楽しもう・・・”

先日、ある著名プロデューサーからこんなテーマをいただいて
わたしもなにがしかの作詞をしたのだが、結論から申し上げる
と、熟年者のわたしには、このテーマではどうも居心地がわる
い部分がある。戦前、戦後の超ビンボー時代をくぐり抜けてき
たわが身には、「いついかなる時もがんばるゾ」みたいな、哀し
い性(さが)がしみこんでいて、おいそれと今になって力を抜
くことができないで居るのである。

さりとて、絶大な“癒し効果”をもつ歌謡曲をこの時代の大衆
に提供したいと考える敏腕プロデューサー氏の要求もよくわか
るので、わたしは今後の自分の考え方、生き方を次のようにし
ようと心に決めた。

1.これからの老後は、人知れずひっそりとがんばって生きる。
2.見かけはのっそりとスローモーに生きる(丑年ではないが)。
3.絶対に他人に迷惑をかけぬことを己にちかって生きる。

てなことで、“作詞どっとこむ”もスタートして11年目に入
りました。わたくしめはひっそりとがんばりますので、皆々様、
今後もよろしくご支援ください。

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2008.05.11

ウォーキング・ハイ

今日、5/11の日曜日は母の日だが、偶然わたしの73回目の
誕生日と重なった。男のわたしにカーネーションこそ来なかった
がこんな歳になるまでまで、親の世代よりも永く生きてこられた
仕合わせ・・せめてこの大地に感謝の気持ちをこめるつもりで、
家の近くを流れる母なる酒匂川のほとりを上流から下流に向か
ってウォーキングすることにした。

“ランナーズ・ハイ”という言葉がある。ランナーが走り出してか
らしばらくすると、疲れた・・と感じるときが来る。しかし、その
時期を通り越してさらに運動を継続していると、だんだんそれに
慣れてきて このままもっともっと走れる! と身体がよろこびを
感じ始めるようになるらしい。これは実は、脳内モルヒネ(βーエ
ンドルフィン)の分泌によるものだと分かっている。

さてわたしも、早足で歩くこと1時間を越えたあたりから、、歩く
ということだけに集中している自分に気づいた。流れてゆく景色を
見るともなく見ながら歩いていると、ときおりふっと詞の一節やメ
ロディーの断片が浮かんでは消えてゆく。気持ちがよい。
そうか、“ランナーズ・ハイ”と同じように“ウォーキングハイ”
というのもあり得るのだ。
あのベートヴェンが楽想を練りながら、田園を歩きまわった気持
ちがすこし分かった気がした。

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2008.04.13

だれでも突然、作詞家

携帯電話の普及で、ネット上に発表されるケータイ小説が100万作品にもなったとのこと。無料の会員登録をすれば、だれでもその日から自分の作品を発表できる。初めは個人的なメール感覚で参加する人も多いのだろうが、掲示板上に読者からの反応がでるにつれ、次第にはまりこんで一編の小説に発展してゆく。人気の高い作品は出版社のプロの目にとまりやがて書籍化されヒットするものも多くなってきた。

作詞の世界でも最近似たような現象が起きつつある。ネット投稿された作詞に有志の作曲家が曲をつけ専門のサイトに発表している。“作詞どっとこむ”は発足して10年になろうとしているが、最近はこのサイトから歌作品を作り出して活躍する方たちが増えてきた。人真似作品も多いが、中には既成の作家にない新しい感覚の歌も見つける。

インターネットの普及で、“だれでも突然、作詞家”になれる時代になってきたのだろうか? 夢をもつのは素晴らしいこと。それにしても小説よりもはるかに限られた文字数で、情景や心情を描写する作詞は、やさしいようで実に奥が深い。まず基礎となる「歌づくりのきまり」を身につける必要がある。“作詞どっとこむ”の『 E-作詞講座 』では今こうした夢を持った作家が続々育ちつつある。明日のヒット曲誕生が楽しみである。

 

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