2008.05.11

ウォーキング・ハイ

今日、5/11の日曜日は母の日だが、偶然わたしの73回目の
誕生日と重なった。男のわたしにカーネーションこそ来なかった
がこんな歳になるまでまで、親の世代よりも永く生きてこられた
仕合わせ・・せめてこの大地に感謝の気持ちをこめるつもりで、
家の近くを流れる母なる酒匂川のほとりを上流から下流に向か
ってウォーキングすることにした。

“ランナーズ・ハイ”という言葉がある。ランナーが走り出してか
らしばらくすると、疲れた・・と感じるときが来る。しかし、その
時期を通り越してさらに運動を継続していると、だんだんそれに
慣れてきて このままもっともっと走れる! と身体がよろこびを
感じ始めるようになるらしい。これは実は、脳内モルヒネ(βーエ
ンドルフィン)の分泌によるものだと分かっている。

さてわたしも、早足で歩くこと1時間を越えたあたりから、、歩く
ということだけに集中している自分に気づいた。流れてゆく景色を
見るともなく見ながら歩いていると、ときおりふっと詞の一節やメ
ロディーの断片が浮かんでは消えてゆく。気持ちがよい。
そうか、“ランナーズ・ハイ”と同じように“ウォーキングハイ”
というのもあり得るのだ。
あのベートヴェンが楽想を練りながら、田園を歩きまわった気持
ちがすこし分かった気がした。

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2008.04.13

だれでも突然、作詞家

携帯電話の普及で、ネット上に発表されるケータイ小説が100万作品にもなったとのこと。無料の会員登録をすれば、だれでもその日から自分の作品を発表できる。初めは個人的なメール感覚で参加する人も多いのだろうが、掲示板上に読者からの反応がでるにつれ、次第にはまりこんで一編の小説に発展してゆく。人気の高い作品は出版社のプロの目にとまりやがて書籍化されヒットするものも多くなってきた。

作詞の世界でも最近似たような現象が起きつつある。ネット投稿された作詞に有志の作曲家が曲をつけ専門のサイトに発表している。“作詞どっとこむ”は発足して10年になろうとしているが、最近はこのサイトから歌作品を作り出して活躍する方たちが増えてきた。人真似作品も多いが、中には既成の作家にない新しい感覚の歌も見つける。

インターネットの普及で、“だれでも突然、作詞家”になれる時代になってきたのだろうか? 夢をもつのは素晴らしいこと。それにしても小説よりもはるかに限られた文字数で、情景や心情を描写する作詞は、やさしいようで実に奥が深い。まず基礎となる「歌づくりのきまり」を身につける必要がある。“作詞どっとこむ”の『 E-作詞講座 』では今こうした夢を持った作家が続々育ちつつある。明日のヒット曲誕生が楽しみである。

 

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2007.12.30

新しい歌よ、生まれいでよ!

ひとりの音楽愛好家としてこの一年、コンサートに行ったり、CDやテレビ・ラジオでいくつかの新曲を聴いてきた。なるほどと思われるアプローチもないではなかったが、概して新鮮な歌が少なかったように思う。あきらかに過去のヒット曲のなぞりや2番煎じと思われるものが多かった。
今、プロといわれている作家たちはもっと明日のことを勉強しよう。新しい時代をつげる風により敏感になって、聞くたび歌うたびにドキドキするようなときめきや喜びを感じる詞を書き、作曲をしよう。
アマチュアのかたの投稿サイトとして“作詞どっとこむ”をつくってそろそろ10年になるが。近頃ここを訪れてくれる人の中に、ときどきハッとするようなひらめきを持った人を見つけることがある。こうした今は無名の人の中から、明日の作家が生まれてくる可能性があるなと思う年の瀬だ。新しい歌よ、ここから生まれいでよ!

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2007.04.25

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2007.03.31

演歌界に新しい風を!

来年度から使用される高校教科書に、北島三郎さんの《まつり》が
掲載されるとのことだ。演歌の特徴や歴史を紹介し、石川さゆりさ
んの《津軽海峡・冬景色》も取り上げられる。

新しい学習指導要領に、日本の伝統芸能や文化をより重視するとあ
り、このたびは演歌界が取り上げられることになった。サブちゃん
は演歌を艶歌(えんか)と言い換えて、“生活の匂いや生活の色、
人の情など、日本人としての生き様のすべてが凝縮されている”と
のメッセージを寄せている。

日本古来の音階と西洋の音階がミックスした独特の音楽文化を、今
の若い世代の人たちに伝えてゆくのに、これは良いきっかけになる
と思う。詞を書き曲を作るわたし多岐川も、ぜひ安倍総理の言う
「美しい日本」づくりを信条に、シャンソンやカンツォーネ、ロッ
ク、ジャズに負けぬ、愛をテ-マにした歌づくりをしていきたい。

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2007.03.25

歌をつくる

歌の世界に関心を持ち始めてから、あっという間に歳月が経過した。
私がこの五十数年間に出会った多くの歌手・作詞家・作曲家・編曲家・
ディレクター、その他印象に残る音楽業界のプロフェッショナルの皆さま
方・・・かなりの方たちは惜しいことにもうこの世にはいないけれど。

いろんな方たちにいい歌作りのコツを教えていただいた。
その方たちの面影がぼんやりとよみがえる今日この頃です。

“多岐川さん、子供のようにいつも純真さを保つといいと思いますけど”
“ヒット出ませんね。でも、心の中では音楽業界の反主流も悪くないです・・”
“先生。時にはジーンズ(ジーパン)を上手くはきこなしてください・・”
“あれ、こんな無意味なことも好きなんですか、“ある女性ディレクタとの
 デイトは上野にある博物館での恐竜展覧会でした。でも結局、振(フ)られた”
“そこでフラレタリアならぬプロレタリア文学(ショーロホフ 静かなるドン、
小林多喜二、蟹工船など)に熱中したあの10代の日々” 
“T様。太めの万年筆で書いたお手紙、嬉しく拝読いたしました。“時には
家のことなんか忘れて、ふたりで旅に出ませんか・・なんて作詞もした”
“社交上手なおれ? おおれれ、 オーレ! はフラメンコ!”
“時には情熱的になって、30~40代のディレクターを口説くもいい”
“リズムならロックもいいなあ”
“一時期ジムにも通った。でも事務系の仕事も何十年か縛られた、トホホ・・”
“喧嘩が結構好き。でもすぐに逃げちゃう、よわいぼくです”
“朝はかなりきちんと起きます。般若心経を唱えることもあり(これ恩師の真似)”
“一週間にいちど歌の冒険をしてみよう”
“上司なんてくそ食らえ。いつかあなたを乗り越えるぜ!!!”
“毎日、独りさみしくお料理やってます”
“贅沢はステーキだ、なんていうスローガン・・・
“デイト、仕事、約束の時間を守れ、今日も注文をいただき有難うございます”

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2007.02.04

“カオナシ”は哀しい

映画《千と千尋の神隠し》がテレビでも公開された。わたしとして
は珍しくこの作品は3回も鑑賞した。
アニメとはいえ、この世とあの世のすき間にあるような、異世界の
描写がじつに見事である。登場するキャラクターはどれも個性的な
お化けたち。強欲な“湯婆婆”や公害でドロドロになった“川の神”
そのほか奇妙な神様たちが画面いっぱいに活躍する。

これらのお化けたちは、それぞれが妙に現代の日本人の性格と似か
よっているな、と思う。たとえばのっぺりした能面をかぶったよう
な“カオナシ”君・・。彼(または彼女?)は、他人とのコミュニ
ケーションをするのがきわめて苦手だ。まるでかたわの幼児のよう
な哀しい存在だ。

先にネットの内蔵する“匿名社会”のことに触れたが、安易なハン
ドルネームに隠れて掲示板に出没する荒らしなどは、この“カオナシ”
君の同類。自己喪失に落ち込みそうな若者たちは、ぜひこの映画から
なにかを学んで欲しい。

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2006.10.27

匿名社会に賛成・・

作詞の発表名について考え方を述べましたら、“匿名社会に賛成で
す”というコメントを、これまた匿名でいただいた。

怖いなあ。そもそも匿名社会とは、“誰も責任をとらない社会”の出
現を意味するものではないでしょうか。ネットだけに限っても、氏名・
年齢などの個人情報を隠して独りよがりの行為を続ければ、荒らし、
ウイルスなどの複雑な悪意を世の中にばらまくことも可能になります
よね。

この方は『趣味』としての作詞を楽しんでいる人のために匿名で、
投稿させて欲しい、というのが趣旨のようです。8年ほど前から、
掲示板を応用して作詞どっとこむ”という作詞の啓蒙および勉強の
サイトを開いているわたしとしては、今やっかいな問題に直面して
おります。
作詞という創作ジャンルに、お菓子を食べるのと同じような感覚で
接してくる人もいれば、作詞家を目指して日々真剣に作品を書いて
きている人もいる。後者の人たちは、どこに住んでいるどなたかも
見えているので、安心して交流することができる。

かって作詞をする人たちは「同人誌」に所属したり、音楽学校などで
時間をかけて学んできたものですが、今では初心者でさえいきなり
ネットに作品を露出できる。その上、名前を隠し他人の作品をけな
したり、中には詞の中身を盗んでいくものたちが現れてきている
昨今・・
というわけで、新・旧、老・若の考え方が絡みあって、おかげで
日々にぎわってくれるここは本邦初の作詞投稿掲示板です。
同人誌主宰の先生方、ご免なさい。

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2006.10.14

匿名とハンドル名 実名と筆名 ・・・  あなたの作詞の発表名は?

匿名(とくめい)社会が進行し、とくにネット上では自分の実名を隠してあらわさないハンドル名を用いることが流行っていますね。
《 個人情報は隠すものである 》という論理が過剰にひろがって、今やどの掲示板上の記事や作品も、顔の見えない人たちの文章であふれているといっていいようです。

“作詞どっとこむ”を開設して以来、いくつもの素晴らしい作品にめぐり会えましたが、それらはきちんとした筆名または実名を使って発表されています。もちろんその時点で著作権も確立しているものと思われます。

わたしたちも作家のはしくれとして、これからも自分の文章には常に責任をもち、実名に裏付けられた筆名をもって公表してゆく所存です。
近々、“作詞どっとこむ”も会員登録制にしようと考えています。もっとも主宰者はすでに60代、70代なので当面はシニア世代だけを対象にいたしますが・・若い世代の中で、“異議ありウイルスのはびこる匿名社会”に賛同する方たちが出てきたら、このサイトの運営に加わってもらい応援してあげたいと考えるこの頃です。

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2006.09.27

市川昭介先生 亡くなる

国民的な人気のある作曲家の市川昭介(いちかわ・しょうすけ)先生が、9/26、73才で死去された。《涙の連絡船》《大阪しぐれ》《さざんかの宿》などのヒット曲はどなたもよくご存じ、演歌の黄金時代を築いた作曲家の一人だ。テレビ音楽番組の審査員や歌唱指導で先生の穏やかな笑顔に接した方も多いはず。
 
筆者も《 夢酔い川 》というタイトルで、堂本 貴子さん歌唱による市川先生の流麗なメロディで作品を発売したことがある(販売元 : 日本コロムビア株式会社)。
“渓(たに)の流れを 見おろせば 雪に芽を吹く フキノトウ  かなしくも かなしくも・・”といった6行詞の演歌だが、この“かなしくも”という言葉の繰り返しのメロディがまさに市川ぶしの神髄で、いちど聴いたらこころにしみこんでしまう感じだった。格言に「虎は死んだら皮残す、人は死んだら名を残す」というが、名作曲家が死んだらメロディが残ると思ったことだった。 ご冥福をお祈りします。

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